9月に韓国への修学旅行を予定していた秋田県立大館国際情報学院中学校(大館市)が、4月の旅客船「セウォル号」の沈没事故などを受け、行き先を国内に切り替えたことが10日、分かった。
県教育委員会によると、ほかに予定していた県立高校3校も保護者の要望などで変更の方向で検討しており、県立学校の韓国修学旅行は今年度、ゼロになる見込みだ。
同中によると、韓国旅行は3泊4日の日程で3年生80人が行く予定だった。
沈没事故後もしばらくは韓国へ行く計画だったが、能代松陽高校(能代市)が保護者の反対で5月に国内旅行に切り替えたため、改めて対応を検討した。
3年生の保護者全員にアンケート調査したところ、約7割が「安全性に不安を感じる」と行き先の変更を希望。
残り3割も、安全確保策の強化を求めたことから、6日に保護者会を開いて、国内旅行への変更を決めた。
行き先は保護者の要望も踏まえて、東京方面を検討しているという。
同中は国際舞台で活躍できる人材の育成を目的に、2005年に設立された中高一貫校。
中学校は昨年までの9年間、韓国へ修学旅行に行っていたが、10年目にして初めて変更する。
御船美喜雄教頭は「行き先変更は非常に残念だが、修学旅行は生徒にとって中学校生活最大の行事。
安全に遂行できることに配慮した」と説明した。
来年以降、行き先を韓国に戻すかどうかは分からないという。
県教委によると、10日現在、同中とは別に、県立高校3校が韓国への修学旅行を予定しているが、保護者から意向を聞くなどした結果、3校とも韓国行きを見合わせる方向という。
ある高校は、国内と韓国の二手に分かれる旅行で、2年生の一部約40人が韓国に行く予定だったが、教諭からも「このままでいいのか」などと疑問の声が上がったため、改めて検討している。
学校の担当者は「保護者へのアンケートでも変更希望が多かった。
最終的な判断は校長がするが、近く開くPTA役員会で意見を聞きたい」と話している。
県は04年度から、秋田空港のソウル便維持や県民の国際化推進のため、ソウル便を使った修学旅行に補助金を支出している。
ピークの11年度には、私立高校を含めて29校が制度を利用したが、北朝鮮のミサイル問題などもあり、13年度は10校まで減少していた。
2014年06月11日
16時58分
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