欧州の不安 和らぐ
 株価の回復が軌道に乗り始めている。4日の東京株式市場は前日の欧米株高を好感し、日経平均株価(225種)の終値は37円58銭高の9104円17銭と、約2か月ぶりに9100円台を回復した。
 アジア市場も韓国などの主要株価指数は堅調に推移した。世界的な株価上昇で投資家心理は好転しつつあるが、市場では「金融緩和期待に支えられた一時的な買い戻し」(大手証券)との慎重な見方もある。
 日経平均は、ギリシャのユーロ離脱懸念やスペインの金融不安を背景に、6月4日に今年の最安値(8295円63銭)をつけた。以降は上昇に転じ、この1か月間の上げ幅は800円を超えた。米ダウ平均株価(30種)も6月上旬に比べて800ドル以上値上がりし、欧州株も堅調に推移している。
 背景にはユーロ圏がスペインに最大1000億ユーロ(約10兆円)の金融支援を行うことで合意し、ギリシャの再選挙では財政緊縮派が勝利したことで、欧州危機に対する投資家の過度の不安が後退したことがある。
 しかし、米国では景況感を示す最近の経済指標が悪化するなど、景気の先行きには依然、不透明感が強まっている。市場では、6日発表の米雇用統計が悪化すれば、再び株価が下落に向かうとの懸念もある。
(2012年7月5日
読売新聞)

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