□アジアMonocle
ダイナミックshanghai
中国が通貨「人民元」の国際化を加速している。
世界が中国経済への依存度を急速に高める中で、人民元をテコに国際社会への「発言力」を一段と強める狙いがある。
日本を追い抜いて世界第2位の経済大国になったにもかかわらず、人民元はまだ中国のローカル通貨の地位に甘んじている。
ドルやユーロ、日本円など国際兌換(だかん)通貨の「ハードカレンシー」を将来的な到達目標に、中国人民銀行(中央銀行)では、障壁となっている資本取引への規制を取り除く10年間のシナリオを描いている。
■10年で改革のシナリオ
海南省博鰲(ボアオ)で4月初めに開かれた「博鰲アジアフォーラム」で、人民銀行の周小川(しゅう・しょうせん)総裁(64)は「資本流動性を高めることで海外への人民元投資を奨励する」と述べ、規制してきた国境をまたぐ金融商品や不動産への投資など貿易決済以外の資本取引について、今後は中国国内から海外に向けても本格的に規制緩和する意向を示した。
周総裁が公の場で本格的な資本取引規制の緩和で踏み込んだ発言を行ったのは初めてだ。
中国が国内外でマネーが出入りする資本取引を規制してきたのは、為替変動や資産バブルのリスクが増えるとの判断や、国内資金の海外流出懸念などがあったからだ。
だが、最近は少しずつ規制を緩和。
昨年10月に日本企業などの外資による中国の現地法人との間の人民元建て資金の融通などが可能になったほか、温家宝(おん・かほう)首相(69)ら改革推進派も中国から海外への人民元資金の投資など資本取引の自由化に向けた動きを見せ始めていた。

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